『Review : 重版出来12巻・・・』
ずっと書い続けているコミック。
およそ、漫画やドラマ、映画などで書かれるシーンとして、どこかしらの業界の内部事情があるとして、そう言う場合にはその業界にいる人ですら、内実のリアリティーと言うのは分からないものである。故に、他の業界に関しては、門外漢にとっては、あくまでもそこに描かれているものが本当にそうなのか、は分からないものとして接するべきかと考えていますな。つまり、そう言うシーンもあるんだろうねぇ、と言う程度にしか見ないようにしている。その中の業界の人にとってですら、あれは違うよねぇ、、、なんて言う揶揄をするくらいであるから、そもそも描かれている世界を信じ切って、凄いキラキラしている!なんて言う感想を持っても、実態と乖離しているのであれば、興ざめである。
漫画やテレビの世界なんだから、知ったかぶりして、したり顔で語らなくてもね。。。
目くじらを立てて論評したり、小馬鹿にしたスタンスで創作の世界のことを論じたところで、あまり意味はない…。
で、重版出来第12巻。
この重版出来の世界は、漫画雑誌を作る出版業界の話しである。が、個人的には全く知らない世界だから、描かれている世界がホントかどうかなぞ、知る由も無い。知る由も無いのだが、そこに描かれているキャラクターが、実際に動いているような、その業界の人としての挟持、プライドなどがリアリティを持つと、個人的にはそう言うコンテンツには接し続けたくなる。柔道家だった主人公、黒沢 心、は、若いながら、漫画家に対しての編集サイドからのアプローチとして、彼女のスタンスにはとても挟持を感じる。ただ、若いが故に、その業界特有での慣習などには慣れておらず、そこでたまにハレーションが発生する。
いや、ハレーションがあるからこそ、ドラマになるんだと思う。
その葛藤をどう克服するか、換言すれば、その時に編集、雑誌社の都合での論理と、漫画家がどうしたいのかと言う論理の狭間で揺れ動く中で、どちらかと言うと漫画家に寄ったスタンスで動こうとしているが、この主人公の黒沢心が何を考え、どのようにクリアをしていくのか、それが描かれているから面白い。ただ一方で、彼女の考えなどを見透かしたように発言したり動いたりする同じ部署の安井と言うキャラがいたり、五百旗頭のようなサポートをしたり叱責したりするキャラがいたりする。この世界の中であれば、べき論的にこうすべし、と言う事項が恐らくあるものの、それをどの程度強要するか、をきちんと考えて動いている五百旗頭のような上司と、完全に独自の世界観で安井のような人のスタイルも描かれていて。。。
自分が住んでいる世界でなくとも、その中で持つべきプライドをどう行動として具現化させていくか、そう言ったことが描かれているこの漫画は、逆に、生きている世界が違うが故にとても楽しい。
それに、読んでいて、自分は自分の世界の中でどうすうべきなのか?
それをとても考えさせられると言う意味でとても素晴らしいなぁ、と思うね。
絶対にオススメ出来るのよね。
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重版出来! (12) (ビッグコミックス) |
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