『鮭イクラ丼・・・』

恐らく、大学生くらいまでお寿司屋さんでイクラを頼んだことはなかった。
正直言えば、見た目からして好きではなかったのである。今でこそ笑って言えるが、こんなgrotesqueなもの、よく食べるな、と思っていた。ところが、人は状況、立ち位置を勘案して、出てきたものを食べねばならない時が来る。それが大学4年生の時かな。就活を含めて、諸々お世話になったICUサッカー部の先輩が就職祝いだ、と言うことでお寿司屋さんに連れて行ってくれたのである。それまでは、そんなにお寿司屋さんに行くこともなく、また学生だったので、行ったとしても梅ヶ丘の美登利寿司に行ってシャリが多目の食べ放題に学期に一度くらいで、たまに行く程度であった。まぁ、回転寿司って大人になってから殆ど行ったことがないんだが、それでも明らかに敷居の高い高級なお寿司屋さんに連れて行ってもらった以上、自分の希望を差し挟む余地など微塵も感じなかったのである。2回り程度上の先輩がオーダーするのと同じものが下駄の上に乗せられていき、それを有難くいただくのみ、であった。その中にイクラがあったのである。
正直、甲殻類はそれ程生で食べるのは好きではなかったし、今でもそうなのであるが、それよりも、ウニやイクラと言うものがそもそも食べたいと全く思っていなかったのであるが、出た以上はいただく。。。
と、気付いた訳ですな。。。食わず嫌いだったか、と。イクラってこんなに甘くて美味しいものな訳?なんだったんだ、今までのイメージは?とある意味開眼。それ以来、オーダーに必ず入ってくるようになったんですなぁ。社会人になって、小金持ちになったので、夜な夜なラーメンみたいな生活からは足を洗い、たまには豪華に、と寿司と焼肉がレパートリーに入ってきたが、お寿司のオーダーの中にイクラが入ってきたのは自分でも意外だった。弟は死ぬほどイクラ好きで、その遺伝が甥っ子にも伝わっている。
そんなこんなで、自分の母親なのだが、おいらがイクラ好きか、きちんと認識を出来ていないっぽく、イクラ好きなんだっけ?と先日実家に帰った時に聞かれた。
まぁ、仕方ない。記憶力は格段に低下しており、以前にも増して言っていることが意味不明になってきているくらいなので。。。子供の好きなもののインプットは一度為されると上書きされないんだろうねぇ。そして覚えられないと、一生覚えられないものなんだなぁと思う。未だに、おいらと弟とどちらがレアチーズが好きで、どちらがベイクドチーズケーキが好きなのか分かってないもんなぁw。そんなこんなで、イクラが好きと言うのが分かるようになるまで20数年…。漸く、好みが途中で変化したことを分かってくれたようで、我が家にもイクラが廻ってきたのであった。鮭を乗せれば親子丼かな、と言うことで乗せてみたのだが、残念ながら鮭はフレーク。お刺身ではありませぬ。でも、充分に美味しかったですねぇ。
こう言うものならいつでもWelcome。
ご馳走さん。








ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません