『Copy & Paste・・・』
昼過ぎ、幼稚園、小学校、中学校の同級生のお父さんが記者会見の席で話されていた。
名古屋近郊の当時は日進町にお住まいだった家には何十回もお邪魔したことがあるのでお会いしたことは勿論あるが、30年くらい前の話。四方やテレビを通じてお顔を拝見するとは…。前回テレビで見た時はストックホルムの授賞式のシーンだったからなぁ。
そのことはさておき、今日の記者会見ではやはり日本の高等教育の中での倫理観に付いて、その欠落性がさらっと語られていたのが何とも物悲しい話に聞こえた。
「コピーアンドペーストが悪いこととは思わなかった」、なんて言う話がありましたと言われてもなぁ…。
とても大学院卒業レベルとは思えない。。。ましてや博士号の論文に付いては、あれは下書きだからと言う旨で海外メディアに対してインタビューで答えていたそうな…。
下書き?
博士論文が下書き?
提出したのに下書き?
まぁ、論文の真偽の程はさておき(論文内容には個人的には全く知見もないけどどう見ても同じに見えるよなぁ…)、そもそも博士号を取得する前段階の教養課程や倫理学の講義、また論文作成指導の講義や担当教授のゼミや個別接見等の時間で、論文の書き方の指導と言うのはないんですかねぇ?
天下の早稲田大学のドクターコースなのにねぇ。。。
おいらが大学に入ったのは1994年だけども、ICUに入ってからすぐ、Freshman とSophomore ELP:English Language Programの中で(今はコース名称が変わっているらしいが内容は同じでしょう?)論文の書き方をみっちり教わった。大学の1年生と2年生の時なので正確には覚えていないが、ELPのコースはWritingとかListeningとかに分解されていて、各分解されたコースのAbbreviationで呼ばれていた覚えがある。そのWritingのレクチャーの中で、文献引用の方法やその適正分量等から、もっと基本的な日本語で言うところの起承転結的なものの(英語だと全く違うんだけど)英語版のHow to write the academic documents的なものを学んだ。Main Thesisを構成するIntroduction、Body、Conclusionへの流れの構成から、それぞれのparagraphのmain sentenceの表現の仕方など、かなりきっちり教わった。また、Junior(3年生)の時は無かったけど、Senior(4年生)の時は、確かSenior Thesis(卒論)の書き方に付いてのレクがあった記憶がある。
今でもICUではしているのよね?
おいらはそう考えると、浪人の1年目の時に現代文の読み解き方を河合塾で、故大川御大に学んだおかげで、文章の読み方にとても磨きを掛けられたし、同時期に小論文の講義で文章の書き方を教わったおかげで河合塾の全国論文模試で全国1位を取ったくらいきっちり日本語の書き方を習う機会があった。あれは現役で大学に行っていたら絶対に学べなかった。そして大学に入ってからは、上記のような英語での論文の書き方だけではなく、日本語、英語に関係なく論理構造のまとめ方、ツリー構造にまとめる方法論等を学べたのは本当に大きかった。勿論書き方では論文執筆の倫理感もしっかり植え付けられた。
斯様に、テクニカルな話に加えて、文章作成時の倫理観を踏まえた要素を加えることで、最終的に論文の書き方を学生時代迄にしっかり学べた。
おいらの学生時代は、今の時代のようにインターネットで検索すれば誰でも情報が得られるような状況ではなく、まだまだインターネット黎明期だったために書籍を読むしかなかった。故に引用する時は実際に書籍を読んで必要に応じて付箋を貼った。自分で購入した本には論文執筆用に書き込みをしたりね。まぁ、コピペする人は図書館の書物からそのまま「ワープロ」でしようとした人もいるんだろうけど。仮にコピペで引用したとしても基本的には引用した箇所から終了箇所までを明示するような指導があったから何処から引用したか、覚えて無いなんて言い訳は絶対に許されなかった。だから博士号取ったような人が、引用文献を覚えて無いなんて意味不明も甚だしい。
実際には大学を卒業していて、普通に文章が書けない人が当たり前のように居たりするが、そんなテクニカルなものは企業に入ってからその企業が求める文章力にあわせていくと次第に書けるようになる。しかし、文章を書く際の倫理観などに付いては大学卒業時にしっかり学ぶべきだと思う。聞けば、最近は卒論提出一週間前になって、テーマから何から全てそっくり変えて提出したところ、ネットに落ちていた卒論を一言一句全く同じの状態でバレル、と言うような愚かなことが多発しているらしい。自分の卒論として出すのに何でも良いのかねぇ?
博士号だから厳しく、学士だから緩くと言う話ではなく、全てのあらゆる学位の審査は等しく厳しくあるべきである。
高等教育としての大学、大学院で書くべき全てのPaper(日本語で言うところのレポート)はコピペなんて絶対にダメでしょう。少なくともおいらは自分で書いたものしか出したことないよ。。。ICUの卒論にしても、イタリアのMilanoのPolitecnico di MilanoのMBAの修士論文にしてもみっちり自分で書いたしね。そうやって自分で苦労して書いたからこそ社会に出てから学んだことが役立つんだと思うけどねぇ。。。
何故なら社会では誰も助けてくれないんだから…。
克己するしかないでしょな。そう言った克己を基調とする人には手を差し伸べてくれるのが社会だったりするからさ。Heaven helps those who help themselvesって言うじゃないですか。
今日の記者会見を聞いていて、あんまりにも情けないレベルの博士号がいるんだなぁ、って。勿論博士号取得者全員がそんなレベルとは到底思わないけど。






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