『第767回 サッカー観戦記 オランダ対アンドラ…』

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結論から言うと、実力差のある国同士の試合は味気ないものだ、と言う事である。

ビッグネームの並ぶオランダと本当に誰も知らないアンドラ。恐らく100回戦っても1回もアンドラは勝てないと思う。サッカーが確率のスポーツと言う事は誰しも知っていることかと思うが、アンドラの作戦がオランダ相手にきちんとはまって得点する確率に加えてオランダが何をしても1点も入れられないまま試合が終わると言う確率は小数点以下6桁くらいまで行かないと数値が出てこないと思われる。。

先日のEnglandのWales戦の後、Walesの監督がこのままではEnglandはWorld Cupでは戦えないのではないか?と(試合結果が1対0だったから)半ば自虐的にWalesを捉えつつ、Englandを批判していたが、実力が高い国が実力の低い国を相手にすると、どうしても相手に合わせてしまってパフォーマンスが落ちる。それはどこの国でも同じであろう。ゴールラッシュともなれば、途中から手を抜こうか、なんてことを考えるのも常である。

しかし、それを差し引いてもどうにもオランダの攻め方が単調に思えてしまう。確かに、アンドラのDF陣は全くと言って良いほどサイドアタックに対応仕切れていない。しかし、10番を背負っているVan der Vaartはお世辞にも中盤を作っているとは言い難い。シンプルなサッカーをしていると言えばそれまでだが、バイタルエリアに入る頃には、Luciusにはたいて、Robbenがそれのサポートして左から攻めるばかりだ。スルーパスをあれ程サイドのみで観た試合は初めてだ。つまり、Van der VaartがLuciusにパスした瞬間にRobbenがDFの裏に走りそこにLuciusが間髪入れずにワンタッチでスルーを通す、と言う光景が何十回も観られた。。殆ど同じ場所でそれを繰り返していた。逆サイドはSneijderとVan Perisie、そしてVan Nistelrooyのセットがそれを繰り返していた。ただ、回数的には圧倒的に左側のセットが多かった。しかし、皮肉にも最初のゴールは、たまたま真ん中が開いたところにCocuからVan der Vaartに通ったパスを巧く処理し、振り向きざまに放ったループシュートがやる気のないゴールキーパーの頭上を通り越し、スッポリゴールマウスに収まった。しかしこれも別にドリブルで勝負しに行った訳ではない。ほぼ偶然と言って良いだろう。

あれだけサイドアタックをすれば、そりゃ何回かは成功する。実際3点目のVan Nistelrooyのシュートは、その典型だ。このシュート、ドーハの悲劇の時にカズ、ゴン、カズで決まった韓国戦の時のゴールのようだった。。DFとGKが交錯しそうで、ボールに対応し切れず、ボールが自然とゴールマウスに流れていきそうなところを、しっかり自分の代表得点の累積を積み足すかのようにVan Nistelrooyが足を伸ばした。泥臭いゴールだが、こう言うことができるのはやはりきちんと最後まで積めているからである。Spainのラウルにしてもそうだが、やはりきちんと最後までFWとしての仕事を完遂するからこそ、得点を挙げられる訳だ。尤も、この日のVan Nistelrooyは後半のPKを外している。最後の最後で1点を決めているから、このPKを決めていればハットトリックだったものを。。。(苦笑)

恐らくだが、、、この日のオランダのBall Posession rateは9割近かったと思う。まぁ、9割を超えているとは言わない。しかし、8割は超えていたと思う。この日、オランダのGKのVan der Sarがボールに触った回数は恐らく前後半それぞれ4-5回程度。それもメチャクチャ安牌のバックパスを受けたりしただけだ。一度ゴールマウスを随分と離れていた時に、思いっきり遠目からAndorraはシュートを放ったが、全く違う方向に飛んで行き、そしてスタンドからは大ブーイングを受けていた。

ブーイングと言えば、この日のレフェリーのパフォーマンスは最低だ。前半のCocuの肘撃ちの疑惑は恐らく観ていない。副審と4thからの申告でいきなりRed Cardを出したが、あれはやり過ぎだ。これ以外にもとても公平に笛を吹いているとは思えないシーンが多々あり、幾度となくスタンドからはレフェリーに対して大ブーイングが浴びせられていた。このPhilips Stadium、屋根の反響が凄く、普通のブーイングが大ブーイングに増長されてしまう。このせいではないと思うが、レフェリーが興奮してきてしまって、試合を荒れたものにしたのは間違いない。相手陣内で幾度となく、如何にもラテンの汚いプレー、若しくは相手を小馬鹿にしたプレーにオランダは切れていた。Cocuはその挑発に乗ってしまったのであるが、スペインでプレーしていたとは思えない程愚かな行為だったかも知れない…(もし本当に肘撃ちしていたとしたら。。)。オランダ、何となく精神的な支柱がVan der Sar一人で、中盤にそう言うプレーヤーがいないのが痛い。殆ど自陣に戻ってこないのでVan der Sarは一人少なくなった後にはスイーパーのようにポジションを取っていたが、小競り合いがあるたびに大きく相手陣まで走っていき、審判にキャプテンとして抗議していた。少々痛々しいと思ったのは僕だけか…

思いっきりおまけ的になってしまうが、Andorraの見せ場はゼロ。Ball possesion rateから見てもそれは明らかであろう。。ホント、何しに来たんだが…

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Posted by xyzken